詭弁論理学

• 野崎昭弘『詭弁論理学』中公新書、1976年

目次

1. 議論の種々相
2. 強弁術
   • 強弁術の誕生 / 小児型強弁術 / 二分法 / 相殺法 / 強弁術の総括
3. 詭弁術
   • 詭弁術の誕生 / 強弁との境 / あてにならない話 / 論点のすりかえ / 主張の言いかえ / 消去法 / ドミノ理論 / 詭弁術の総括
4. 論理のあそび
   • やさしいパズル / 説得ということ / 上級パズル / 四十人の貴族とその従者 / 理髪師のパラドックス / 自己矛盾を利用したパラドックス / 死刑囚のパラドックス
   • 〈付録〉鏡をめぐっての会話

感想

理不尽な感じがしてもナカナカとっさには反論できない強弁・詭弁に対して、論理学の初歩的な知識を使って「議論を楽しむゆとり」を持とうという本。後半は、論理パズルを通じて論理矛盾に対する感覚を養えるが、前半との関連がいまひとつ明確でない感じがした。
全体としてさらっと読めて、楽しい一冊。