memo 寄託品

19日付の記事への saisenreiha さんのコメント*1から、興味が出たので、ちょっと検索。

国立博物館*2の場合、10,306件(2004年01月21日現在)の寄託品があり、京都、奈良では収蔵品とほぼ同数とのこと*3。個人からのものだけでなく、寺社からのものも多い(http://www.natmus.jp/column/archives/2004/01/post_1.html)。

権利

こうしたモノの場合は、当然、権利は所有者に属するので、たとえば、京都国立博物館の場合、模写などにも所有者の承認が必要となる(http://www.soumu.go.jp/kanku/kinki/kyoto/kyoto_19.html)。また、ネット上の収蔵品データベースでは、寄託品は検索できない(http://www.kyohaku.go.jp/jp/syuzou/index.html)。

寄託者との関係

当然、寄託に際しては、モノの現状確認と、取り扱いに関する契約が第一となるが、最終的には、寄託者と学芸員の間の信頼関係が重要となる*4。これについては、たとえば、佐賀新聞「読者と記者の交差点」中の記事

などが参考になる。

*1:http://d.hatena.ne.jp/narrenstein/20061019/p1#c1161445008

*2:一応、博物館法上は「博物館相当施設」だったはず。独法化後は知らん。

*3:独法化後に、寄託を取り止めるといった事例はなかったのだろうか。

*4:学芸員に大切なのはコミュニケーション能力」とY先生も仰っていたっけ。