情報の共有

昨日のFIDEMに関連して同僚と話していて。
日本の場合(日本だけではないかも知れないが)、国際的な情報交換以前に、国内の情報の取りまとめが大きな問題であるように思う。
既にchorolynさんsiolliさんも言及されているし、会合でAさんも指摘されていたのだが、要するに、「どこに何があるのか」「どこで何が利用できるのか」という、文献や特に最近著しい進展を見せているデジタル・データ(CD-ROMやネット上のデータベースへのアクセス権など)の所在・利用に関する情報が不透明で、なかなか共有されていない現状があるわけで。
これは、データベース利用の契約が大学単位で行われるなどの制度的な問題が大きいのだろうが、しかし、それだけに留まらないようにも思う。例えば詳細不明の「研究室図書」の存在などに見られるように、研究者個々人の意識の問題でもあるのではないだろうか。
自分の持ち物は隠匿するけど、他人の持っているものは共有させろというのは、何かの冗談のようにしか思えない。(9日記)