白酒祭

毎年2月7日に志茂熊野神社にて行われる「白酒祭((区の指定無形文化財。cf. http://www.city.kita.tokyo.jp/misc/history/history/da46.htm))」を見に行く。元来、荒川の水で仕込んだ酒が振舞われたことからこの名があるそうな。

午前11時開始の直前に到着。寒い所為か、人出はそれ程多くなかったが、参拝客のほかに、社会科見学なのだろうか、小学生の一団がじっと催しものの始まりを待っていた。
祭の初めには、まず神事が執り行われた*1。氏子と参拝者に御祓いをした後、捧げものの白酒の器の蓋が開けられる。そして、熊野の大神にお出で戴き、祝詞があげられ、神職と氏子代表によって玉串が奉納された。それが終わると、大神にお帰り戴いて、白酒の器の蓋が閉じられて、終了。
次に、地元の有志による唄の奉納。三味線付きで「白酒節」「白酒の唄」「豊島餅つき唄」の三種。後で詞が載った案内紙を貰ってきたが、

ヤーハレ目出度ナーエ 白酒祭りで / (ハ祭りでドーシタ) / 鶴がお酌で−亀が飲む【白酒節
とか
白酒祭りで鶴が弓引きや(ヨイヤラマカセーノセ) / 亀はやすヨー 亀はやす(ドッコトネー)【白酒の唄
とかそんな感じ。
唄に「弓引きや」とあるように、この祭のメインは、最後にあるオビシャ*2の行事。最初は、氏子の代表が二人射る。一矢はわざと外して、二本目で大きく「鬼」と墨書された的を狙う。続いて、神主さんが射た後、区の教育委員会の人、見学に来ていた小学生の引率の校長先生などもやり、その他の関係者で弓道経験者と思しき人が二人、見事に的を射て、祭は締め括られた。
甘酒のふるまいに与り、災難除切餅を戴く。参拝も忘れずに済ませてから神社を後にした。
とても寒かったので少々堪えたが、以前から存在は知っていて一度観たかった行事なので、満足している。割とあっけなく終わったが、地域の祭は概してそんなものだろう(写真は暇をみてアップの予定)。

*1:ひとつひとつ、「**の儀」と名前があって、進行役の人が説明するのだが、マイクの調子が悪くてよく聞き取れなかった。

*2:会場での説明ではこの呼称は使っていなかったが、弓矢による歳占いの行事一般をこういうらしい。cf. google:オビシャ