比較法史研究

先日言及したコゼレックの著作のうち、論文で邦訳されているものがもう一つあった。

  • 杉田孝夫*1訳「身分制的支配構成単位としての家の崩壊:フランス革命と1848年との間のプロイセンにおける国家・家族・奉公人の法転換に寄せて」『比較法史研究』4 [1995], pp.343-360.

この『比較法史研究』というのは比較法史学会の機関誌で、データ上は雑誌扱いだが、実際にはハードカバーの論集のような形態をとっている*2。Historia juris という別題があり、さらに各巻に副題が付けられているので、ややこしい。

  • 比較法史学会編『比較法史研究:思想・制度・社会(Historia juris)』未來社 1992-
    1. 比較法史研究の課題(1992年)
    2. 歴史と社会のなかの法(1993年)
    3. 文明のなかの規範(1994年)
    4. 制度知の可能性(1995年)
    5. 文明装置としての国家(1996年)
    6. 救済の秩序と法(1997年)
    7. 歴史創造の事理と法理(1998年)
    8. 複雑系としてのイエ(1999年)
    9. 文明と法の衝突(2001年)
    10. 歴史のなかの普遍法(2002年)
    11. 法生活と文明史(2003年)
    12. 戦争装置としての国家(2004年)
    13. 世界法史の単一性と複数性(2005年)

*1:cf. http://www.soc.ocha.ac.jp/sugita/%90%99%93c%83g%83b%83v%83y%81%5B%83W ファイルに HTML の拡張子が付いてないので、IE 以外ではきちんと表示されない可能性あり。ちなみに Firefox だとソースがそのまま表示される。

*2:実際、うちの大学図書館では雑誌ではなく、図書の方に法制史の分類で並んでいる。