神聖な、ローマ人の、ドイツ人の

去る2006年は神聖ローマ帝国の解体から200周年ということで、マクデブルクとベルリンで企画展が開かれた。その「学術的道案内」として2004年にマクデブルク行われた国際会議「ドイツ人の神聖ローマ帝国:962〜1806」からの論集*1。豪華な執筆陣。珍しくImpressumが日本の奥付のように本の後ろに付いている。

Inhalt

  1. B. Schneidmüller, マクデブルクと夢想された中世の帝国
  2. R. Schieffer, 帝権のコンセプト
  3. M Th. Fögen, 東西中世におけるローマ法とローマ・イメージ
  4. M. Borgolte, 中世の帝国における多文化
  5. J. Ehlers, 帝国とネイション構築:ヨーロッパ比較
  6. G. Althoff, ドイツ人とその中世の帝国
  7. H. Fillitz, 帝国の宝物:その成立と発展についての試論
  8. R. Bergmann, ドイツ語と中世のローマ帝国
  9. U. Müller, 中世ドイツ文学における中世の帝国
  10. R. Ch. Schwinges, 教養のヨーロッパにおける帝国
  11. J.-M. Moeglin, 中世の帝国:フランスからの視点
  12. S. Gawlas, 中世の帝国:ポーランドからの視点
  13. H. Keller, 「ローマ人の」帝国とその「ドイツ人の」皇帝
  14. M. Puhle, ハンザ、北欧、中世の帝国
  15. G. Fouguet, 中世ヨーロッパ経済圏における帝国
  16. M. Kintzinger, 帝国の印とイマジネーション
  17. K. Niehr, 中世の帝国の印?シュパイアー、ケーニヒスルター、プラハ
  18. L. E. Saurma-Jeltsch, 帝国都市における中世の帝国
  19. P. Moraw, 中世ヨーロッパにおける帝国
  20. S. Weinfurter, 中世の帝国のイメージと実際

*1:会議の様子はAHFのInformationsblatt Nr. 36, 2004-6-23(http://www.ahf-muenchen.de/Tagungsberichte/Berichte/pdf/2004/036-04.pdf)で読むことができる