メモ取り

もうちょっとメモ取りについて戯言を垂れ流してみる。基本的にメモは情報の再利用可能性が高い状態で作り溜めておきたい。ルーマンは40年ちかくカードを作り溜めたが、それは紙という媒体に載った情報が、その程度の時間の経過なら「読める」状態にあり続けるからこそ有効だった。
今、コンピュータでメモを作ったとして、Word などのバイナリファイルで保存したものが、後々「読める」状態であり続けるかどうかは保証の限りではない(Word は過去に古いヴァージョンのものが読めなくなったことがあったと思う)。もちろん、ソフトのヴァージョンが変わるたびにチェックして、必要ならデータ形式を変換することで大抵は対処可能だが、変換の際に失われてしまう情報がないとも限らない。また、メモが増えた場合にそこまできちんとメンテナンスできるだろうか。
なので、やはり基本はプレーンテキストでメモをとるのが無難ではないかと思う。1項目1ファイル(howmなど)がよいのか、カードの束を1ファイルと見なす(簑式など)方がよいのかは、個人の好みによるだろう。前者は、たとえば外部のテキストファイルを読み込めるアウトライン/アイデアプロセッサなら、複数ファイルをそのまままとめて読み込んで、処理することができる。後者の場合でも、アウトライン解析機能が付いているエディタで階層付きファイルとして作成すれば、複数のカードがあるように扱うことも可能だと思う。(27日記)