MangaMeeya
昨今、文献のデジタル化・ネット上での公開が進んでいるが、フォーマットは統一されておらず、PDFでまとめてあるものもあれば、１ページずつJPEGなどの画像ファイルで公開されているものもある。前者はそのまま、後者も大抵ファイル名が連番になっているので、ダウンローダに入れれば、落としてくること自体は簡単。問題は閲覧である。少ない分量であればPDFにしてしまい、動作の軽いPDFリーダで見るのが便利だが、ページ数が増えるとファイルの処理に時間がかかるので、たとえば史料集など、全体をざっと見たり、一部だけを精読したい場合にストレスが生じる。
ある先生から「これもチェックしてみたら」と言われたことのある史料集がJPEGで公開されているのを偶々発見したので、早速DLしてきたが、700ページちかくもある。19世紀のもので目次も索引もない。ざっくりスキャニングしたいので、なにか良いものはないかと軽く検索をかけたら、MangaMeeyaというソフトがあるのを知った*1。名前の通り、もともとは画像ファイル化した漫画を閲覧するために作られたものらしい。悪くない。先読み機能でさくさく動くし、書庫ファイルも読み込めるので便利。Lキーでルーペを使うこともできるので、それほど画質の良くないフラクトゥーアを読む際に助かる。この史料集の実物は判型が小さいので、デジタル化ヴァージョンを見た方が作業がスムーズでよい。（20日）
