Walpurgisnacht

ブロッケン山頂に魔女が集まる聖ワルブルギスの夜。ということで(もないけれど)、魔女に関するドキュメンタリを見る。三部構成で、一部ではミラノの事例を導入に、古代ローマの魔術信仰などに触れながら、『魔女への鉄槌』まで。二部が「魔女狩り」最盛期の話。三部がメルヒェンの魔女からヒムラーの魔女研究班、イギリスの「最後の魔女裁判被告」ヘレン・ダンカン、現代の民間信仰まで。
再現ドラマの部分は脇へ置いておくとして、合間に挟まれる(心の師匠のひとり)ベーリンガー御大をはじめとする第一線の研究者たちの談話シーンだけでも見る価値があった。もちろん、内容自体もクラーマーのこととか小氷期のこととか*1、きちんと最新の研究成果を反映していて、良いものだったと思う。しかし、御大はいつもなんだか楽しそうに話すなぁ。

*1:そういえば、今度の島根では「軍事革命」論とならんで、気候の歴史についても小シンポがあるみたいだ。