Paul Halter

「フランスのディクスン・カー」。漸く読んだ。オチは好みが分かれるかも知れないが、カー好きには堪らない作風。殊能将之がファンになるのも頷ける*1

『第四の扉』をフランス語で書くことは、非常に異端的な営為である。しかし、『第四の扉』はフランス語でしか書くことはできない。なぜなら、新本格ミステリとは非英語圏の産物だからだ。
《中略》
アルテ作品は新本格ミステリの国、伝統のしがらみがない国、英米黄金期本格ミステリがあくまで輸入文化であった国の幸福な読者のためだけに書かれた特別料理なのである。
良いこと言うなぁ。