はじめてのこくさいかいぎ

国境の方の都市で学会があったので、ワイン醸造の北限線を越えて南下した。霧けぶる谷を列車に揺られて一刻あまり。このあたりのどこかにニコラウス・クザーヌスの生まれ故郷があるんだなぁと感慨に耽る…こともなく(眠かったのです)。

  • 「ヨーロッパの魔女研究と地域史:方法論・地域・比較」

この国境地域の魔女裁判研究会の20周年の記念大会。川向こうの山の上にあるアカデミーにて。予定より30分以上押しての開催。アカデミー代表の挨拶で会場となった建物の由来などの話があった後、本題へ。ちなみに講演予定者の内2名が欠席。(25日記、あとで書く)

Programm

  • 「ヨーロッパ魔女研究と地域史」 :さまざまな社会階層/集団/地域でのコミュニケーションとネットワークというのが今回の会合の基本テーマ。
1. 魔女研究の学際的方法論
  • 「魔女研究と危機研究」:クライシス・マネージメント論の魔女研究への導入可能性について。
  • 「犯罪史としての魔女研究」: 社会的構成物としての犯罪という視点からの、魔女/魔術犯罪と同時代のほかの犯罪との対比可能性について
  • 「魔女研究とヨーロッパ宗教史」:民族学の影響を受けたエゾテリスム研究からの、宗教史研究の手法の魔女研究への導入の可能性について。
  • 「音楽の主題としての魔女術」:音楽の中の魔女。ベルリオーズ幻想交響曲』とか。