Erziehbarkeit

  • 佐藤公紀「『教育可能者』と『教育不可能者』のあいだ:ヴァイマル共和国(1919-1933)における犯罪生物学と『教育可能性』の問題」『ヨーロッパ研究』7 [2008], pp. 29-49.*1

ドイツにおけるロンブローゾの言説の受容から、バイエルン州における制度的運用とその問題点についての批判、そしてその批判を受けてのプロイセン州での新カテゴリの導入まで、きちんと整理されて論じられている。門外漢ながら、とても興味深く読んだ。
個人的な質問は直接伝えたのでここでは繰り返さないが、学問と政治の関係もしくは学問の政治性を専門職のあり方から考えるというのは、面白くもあり、また難しくもある。よい刺激を受けた。

*1:PDF: www.desk.c.u-tokyo.ac.jp/download/es_7_Sato.pdf