Mikrokosmos, hg. v. Hiro Hirai

すでに情報が出回っていますが、お世話になっている平井さん(id:Freitag)編著の論集、『ミクロコスモス』第1集が刊行の運びになったようです。2月24日発売で、これにあわせて、3月には出版記念のイベントが開催されるとのこと。また、専用ブログ id:microcosmos2010 が立ち上げられました。

最初に話が動いていたのは2001年ごろだったと記憶していますが、時間がかかっても計画をしっかりと実現させ、良いものを世に出そうと為されてきた、平井さんをはじめとする方々の努力には敬服させられます。

目次*1

論文&研究ノート
  1. 生命と物質
    • 菊地原洋平「記号の詩学パラケルススの「徴」の理論」
    • 平井浩「ルネサンスにおける世界精気と第五精髄の概念:ジョゼフ・デュシェ−ヌの物質理論」
  2. 空間の表象
  3. ルドルフ二世とその宮廷
    • 坂口さやか「アーヘン《トルコ戦争の寓意》シリーズに見られるルドルフ二世の統治理念:《ハンガリーの解放》考察を通して」
    • 小川浩史「ハプスブルク宮廷におけるディーとクーンラートのキリスト教カバラ思想」
  4. 知の再構成と新哲学
    • 東慎一郎「伝統的コスモスの持続と多様性:イエズス会における自然哲学と数学観」
    • 山田俊弘「ニコラウス・ステノ、その生涯の素描:新哲学、バロック宮廷、宗教的危機」
翻訳
  • ゴルトアマー(岩田雅之・訳)「初期近代の哲学的世界観、神秘学、神智学における光シンボル」
  • フィチーノ(平井浩・訳) 『光について』
動向紹介