Did you really never use dead cats for fuel?

昨日の続き。Francisさんが続けて、KDV500 の胡散臭さについて解説して下さっている。「怪しげ」で正解なのか…。どうも私立文系な私がネタにするには荷が勝ち過ぎたようで。よく分かりもしないものをイジるものではありませんな。
と言いつつ、昨日読みとばした部分と併せてもう一度見てみると:

  • ドイツ語の説明には Biodiesel という語はないが、Francisさんが挙げられたオーストラリアの Global Finest Technologies は、明確に biodiesel Waste Management を謳っている。
  • 2003年5月に MDR で取り上げられた時点で Koch 氏の会社は有限会社 EVK という名前。そこで 材料として挙げられていたのは、廃油や油脂、プラスチックなど。
    それが2004年6月には、会社名が件の Alphakat になって(住所は Buttenheim の Schulstraße 8 で変わらず)、材料として使えるものが昨日書いたような種類に。ここで既にタイヤの他に Tierabfallprodukte und verdorbene Lebensmittel(動物の「ゴミ」や腐った食料品)が挙げられてる…*1
    オーストラリアに展開したと見られる Global Finest Technologies の説明では、更に具体的な項目が増加。「サトウキビ」や「BSEに感染した動物」までというのは(オーストラリアだから?)、素人目に見ても流石にちょっと…*2
  • 肝心の「触媒」については、
    Der Katalysator, in Form einer mineralischen puderartigen Substanz, wird ausschließlich von der ALPHAKAT der Betreiber in den benötigten Mengen angeliefert.(粉状の鉱物の形態をとった触媒は、独占的にアルファカート社が〔契約した〕経営者に必要な分量を納入する。)
    という記述だけ。「企業秘密」なのか「賢者の石」なのか。

しかし、

Leider erschweren derzeit genehmigungsrechtliche Probleme die Markteinführung der einfach genialen Technologie.(残念なことに目下、許認可法の諸問題から、この全く天才的なテクノロジーの市場への導入は困難となっている。)
という MDR の放送。肯定的な言い方をしているように見えるのだが、製作者が真に受けたのか*3、あるいは「怪しげ」なのが売り込みに来たから波風立てないようにあしらったということか。それとも番組自体が真偽を問わないバラエティーなのだろうか。
なんだか『ビルト』を読んでないのに『ビルト』に振り回されているような気がして来てならない。まぁ、実際タイヤのリサイクルのこととか知らなかったし、全く未知のことについてドイツ語で読むという訓練にもなったし、とりあへず勉強になつたといふことでよしとしやう。さうしやう。

*1:バナナの皮…デロリアンSF

*2:ちなみに Mr.Fusion に使用されたのはドイツ製のコーヒーグラインダーなんだそうな。

*3:つまりは、「最新技術っぽい単語をちりばめて説明されると、一般人には真偽がわかりにくい」ということか。