2月新刊
岩波書店
- 『トリニティ・カレッジ図書館蔵本ファクシミリ版 黙示録 MS. R. 16. 2』日本語版監修=辻佐保子
13世紀半ばに制作されたアングロ・ノルマン語による彩飾写本の代表作「トリニティ黙示録」を忠実に再現.
創元社
- アンドルー・ロビンソン(片山陽子訳)『図説 文字の起源と歴史』
平凡社
- 牧野雅彦『マックス・ウェーバー入門』平凡社新書310
歴史の意味とは何か、学問はどんな役割を果たすべきなのか。現代社会の開始期に生き、根源的な問いを発し続けたウェーバーの思考を、いま改めてたどりなおす。
- 木原善彦『UFOとポストモダン』平凡社新書309
UFO(空飛ぶ円盤)や宇宙人(エイリアン)は、何を意味しているのか。1940年代から現在まで続くこれらの〈伝説〉を分析し、現代社会の深層意識を明らかにする問題作。
法政大学出版局
- 坂井洲二『水車・風車・機関車:機械文明発生の歴史』
たんなる技術の歴史をこえて、人々の暮らしや風土、社会制度とのかかわりまでを考察した興味つきない技術の文化史。製粉、製材、鍛冶、製紙から、畑を耕す機関車、馬車と牛車、木製の時計や「からくり」まで、産業革命以前のヨーロッパにおける、風と水と家畜を動力とし、木を主要な素材とした高度な機械文明の時代を描く。
- ジャン・メリエ(石川光一ほか訳)『ジャン・メリエ遺言書 すべての神々と宗教は虚妄なることの証明』
17世紀末〜18世紀初頭、フランスの一田舎司祭ジャン・メリエは、深夜、灯火の下で、教区民のために営々と驚くべき文章を綴り続けた。この『覚え書』は、神々と宗教の虚妄なることを論証して、啓蒙期の代表的地下文書として流布し、旧体制を根底から震撼させた。