Takahashi, Die Geschichtsforschung der abenlaendischen Antike in Japan, Korea und China

  1. 高橋亮介「日韓中西洋古代史研究の動向と交流」『歴史評論』723 (2010), pp. 57-60.
  2. 金悳洙(高橋亮介訳)「韓国における西洋古代史研究:「韓国西洋史学会50周年記念」によせて」『歴史評論』 723, (2010), pp. 61-74
  3. 晏紹祥(高橋亮介訳)「中国における西洋古代史研究」『歴史評論』 724 (2010), pp. 73-96.

翻訳は、2007年の日韓中西洋古代史シンポジウムでの報告原稿をもとにしたもので、英文の報告集自体は2008年に刊行されたそうです。訳者解説でもある1が、簡潔に的確な概要を教えてくれます。
東独時代の中世史研究の動向に触れた原稿を翻訳したことがありますが、中国の歴史研究におけるマルクス主義の影響力とその変化の部分は、比較対象になり得るので面白いところです。その一方で、文化大革命の影響と経過についてはもう少し具体的に知りたいなと思いました。

頂き物整理

2010年から現在まで、わずか6日しかポストされていない過疎ブログですが、その間にも友人・知人・先輩方から抜き刷りを戴くなど、さまざまにお世話になっています。ここで、いったん振り返って、頂き物を整理します。順不同です。ヌケがあるかも知れませんので、その場合はご指摘下さい。

歴史資料ネットワーク:被災歴史資料保全活動支援募金のお願い

3月の東日本大震災の発生をうけ、被災地域の記憶・アイデンティティの拠り所のひとつとなる歴史資料の救出・保全に各地の団体が活動を行っています。新潟、宮城、山形、福島といった東北・北陸のネットワークだけでなく、「史料ネット」のパイオニアである神戸の史料ネットの方々もまた被災地に赴き、これまでの経験の蓄積を活かし、活動を行っているとのこと。また、茨城、神奈川でも新たにネットワーク立ち上げが図られています。

神戸の史料ネットでも、そのほか、被災地の活動を支援するための寄付金を募り、「順次、現地組織へ送金」しているとのこと。私も少額ながら募金しました。ご協力戴ける方は、史料ネット http://blogs.yahoo.co.jp/siryo_net/34644260.html までお願い致します。

なお、神戸ネットの方々には、ケルン市歴史文書館倒壊の件に以前からご関心をお寄せ戴き、研究会などを通じてさまざまにお世話になっています。その縁もあって、上記募金の呼びかけを猪刈由紀さんがドイツ語に訳されました。ケルン市歴史文書館のためのブログの方にアップされていますので、ドイツ語圏のお知り合いがいらっしゃる方は、呼びかけを廻して戴けると幸いです。http://hastk.blogspot.com/2011/05/unterstutzungsaufruf-fur-die_27.html

Zwei Jahre nach dem Einsturz

2009年3月3日にケルン市歴史文書館が倒壊してから2年が経過しました。MLと専用ブログにポストしましたので、以下をご覧下さい。

また、これまでMLのホームサイトで行っていた情報のストックは、Googleグループの一部サービス変更に伴い、今後は以下のウェブサイト上で行っていくことにしました。

西洋中世学会若手支援セミナー

もう明後日のことになりますが、西洋中世学会の若手支援セミナーとして、「文書館で西洋中世研究」と題する催しが行われます。すでに申し込みは締め切られてしまったようですが、UStreamを使ったウェブ中継の試みもされるとのこと。学会サイト*1UStream*2 から視聴できるようです。

プログラム

  1. 講演
    • 岡崎敦「文書館で中世について研究すること」
  2. 報告
    • 佐々井真知「中世ロンドン史研究における史料と文書館」
    • 山本成生電子書籍時代の文書館活用術―フランスの県立文書館を念頭に」
    • 大貫俊夫「独仏国境地域研究と文書館」
    • 中谷惣「イタリアの文書館で史料を読む―文字の解読からデータ整理まで」
  3. ラウンドテーブル
  4. 懇親会

物欲の虜

キャンペーン中らしいので叫んでみる。
MacBook Air 11インチ欲しい!
気軽に持ち歩けるマシンが一台あると、もっといろいろ捗りそうだし、MacOS用のソフトで幾つかいじってみたいものがあるし、でも台所事情も厳しいし…。そんなわけで、当たるといいなぁ、当たらなくてもいつか欲しいなぁ、と不純な動機で久しぶりに更新します。

Berichtsband Kobe

ML専用ブログの方にもポストしましたが、昨2009年11月13日(金)に神戸大学において行われたケルン市歴史文書館倒壊についての研究会*1の報告書が刊行され、そのPDFファイルを研究会のご厚意によりご提供戴きました。
MLのサイトに分割したものをアップしましたので、ご覧下さい(日本語とドイツ語でそれぞれ目次ページを作成しましたので、日独双方のお知り合いの方々にもお知らせ戴けると幸いです)。

  • 奥村弘「文書館救済・防災に関する日独比較研究会報告書の刊行について」(日本語、PDF)
  • ヘルムート・ヘードル「ケルン市歴史文書館:倒壊・被害・救出・概説」(ドイツ語、PDF)、「ケルン、セヴェリーン通りにおける事故現場の景色(2009年10月20、22日)」(写真多数、ドイツ語、ZIPアーカイヴ) 、「Max Plassmann氏(ケルン市歴史文書館アーキビスト)へのインタービュー(2009年10、11月):倒壊、歴史文書館と市民の関係救出と再建活動の現状について」(ドイツ語、PDF)
  • 平松英人「ケルン市歴史文書館倒壊と市民アーカイブ構想:デジタルケルン歴史文書館の可能性」(日本語本文+ドイツ語要旨、PDF)
  • 猪刈由紀「日本におけるケルン市歴史文書館救援活動:経緯と進展」(日本語本文+ドイツ語要旨、PDF)
  • 井上周平「アーカイブズと市民:ドイツと日本における史資料保全−ケルン市歴史文書館と史料ネットを例にして」(ドイツ語本文+日本語要旨、PDF)
  • 辻川敦「ケルン市歴史文書館研究会参加記」(日本語、PDF)